
卓球の面白さはたくさんありますが、僕が一番感じているのは相手を読む心理戦のスポーツだということです。あの狭いスペースの中で近距離でスピードのある球を打ち合うわけですから、相手の表情がよく見えます。どこに打てばどう返ってくるか、相手がどんな動きをするのか、どこを狙ってくるのかなどなど、戦略を読みあう。実力だけではない何かがある気がします。そして心理戦を制することができた時は本当に嬉しいですね。
リオでは団体戦で銀メダルを獲得することができましたが、3年後の東京オリンピックももちろん視野に入っています。今は世界9位ですが、ひとつひとつの大会で結果を出し、8位、7位とランクを上げていくことで、東京オリンピックが見えてくると思います。そして今、卓球をよく取り上げてもらっていますが、この流れを継続し、日本の卓球界を盛り上げていくことも僕たちプロ選手の役割だとも思っています。
僕は中学から家を離れて青森で卓球に挑戦し続けてきました。もし何かを極めたい、強くなりたいと思うのであれば、どんどん外に出て挑戦していくことが大事だと思います。あえて厳しい環境に身を置くことで、自分をもっと強くできると僕は実感しています。