
昨シーズンは以前から滑りたかった曲「オペラ座の怪人」で演技することができました。この曲の好きなところは、曲のインパクトやメリハリもあり、演技者としては表現してみたくなる魅力があります。フィギュアスケートは技術や芸術性を競うもので、もちろん順位が付けられるのでプログラムの構成は大事です。でも僕はそこに、自分のキャラクターを持って、観客の皆さんが「見たい!」と思っていただけるような記憶に残る演技が出来る選手になりたいです。そして目標は2018年の平昌オリンピックですが、そのリンクに立つためには、まずはGPシリーズですね。今年はアメリカ大会とNHK杯に出場します。そしてその後の日本選手権と、ひとつずつ積み重ねて、オリンピックにつなげられたらと思っています。
僕は2歳からスケートをしてきて、厳しいことも楽しいこともありましたが、今現在の自分自身を構築できたのはスポーツをやってきたからだと感じています。スケートの技術だけではなく人間関係や上下関係、そして社会性も含めて自分という人格を形成できたのだと思います。自分らしさを表現できる手段を見つけ、努力することによって成長し、人格を形成することにも繋がるのではないでしょうか。これからも、皆さんの記憶に残るスケーターを目指して頑張ります。